10月23日(金)は、お昼から登別で開催された、北海道中小企業家同友会の全道大会
今年で32回目を迎えますが、毎年北海道内の各地を回り、今年は登別での開催でした。
全道各地から多くの経営者の皆さんが集まり、学ばせていただきました。
基調講演は、会場として使わせていただいた「登別石水亭」をはじめ、全道各地、そして神奈川県にもホテルを所有・経営している野口観光株式会社の野口社長のお話でした。
先代であり創業者の野口秀次氏がどのような思いでホテルの経営を手掛け、会社を大きくしてきたかということをお話しいただきながら、2代目として後を引き継いだ野口社長がここまでやってきたことをお話しいただきました。
その中で印象に残っているのが、「身の丈に合った投資」というものでした。
たとえば、7階建てのホテルを建てる計画をしたときに、どうみても会社の規模にあっていないと感じたとき、建物自体は作るが内装工事は4階までにしておいて経費を抑え、まずは4階までの部分的な営業をしばらく行い、のちのち資金的に回るようになってから残りの階の内装工事を進め、数年かけて全面オープンに漕ぎつける。
無理して、最初から莫大な資金を投じて、全面オープンでスタートしなくても良いんだ!というお話が印象的でした。
そして、おもてなしの心と鮮度とスピードが大切だとお話ししてくれました。
宿泊施設として「おもてなしの心」は、働いているスタッフ一人ひとりから感じられるものであり、社員教育が重要であること。
また、一昔前は、旅館といえば綺麗で流行の先を行っており、旅館に泊まって部屋にある備品を見た時に、「これ素敵!」と思うものが溢れていた。
その「素敵」と思えるものをホテルにも導入して質を高めてきたが、いつしか立場が逆転してしまい旅館に泊まっても「これ素敵!」と思えるものがなくなってしまった。
だから鮮度はとても重要で、常に新しいものを取り入れる情報収集力と柔軟性、そしてそれを実行するスピードが大事とのことでした。
短い時間でしたが、今の状況に満足することなく、さらに前進しようとしている熱意をひしひしと感じた講演会でした。
基調講演の後は、9つの分科会に分かれて、それぞれ興味のあることについて学びましたが、それは次のブログで書かせていただきます。
そして分科会のあとは、再び登別石水亭に戻り、大懇親会の開催です。
入り口では登別のシンボルである、鬼が出迎えてくれてました。
懇親会は和太鼓の演奏で始まり、登別の郷土芸能である「熊舞」などのアトラクションで盛り上げてくれました。
料理も、地元の食材を使った料理を中心に閻魔やきそばや室蘭焼き鳥など地元の郷土料理でおもてなしをしてくれました。
心もお腹も満足な懇親会でした。
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