こんにちわ、ササキ工芸の佐々木です。
さて、本業は木工クラフト製造の会社の代表なのですが、本業とは関係ない分野で「野菜ソムリエ」の資格を持っています。
「野菜ソムリエ」の資格は、民間団体が認定する資格なので国家資格ではないですが、芸能人でも資格を取得した人がいることが話題になったこともあり、全国で5万人以上の方が野菜ソムリエとして認定されています。
そして、有資格者が入会できる野菜ソムリエのコミュニティが全国各地にあり、そこに所属することで野菜ソムリエとして知識を得たり、イベントを開催して野菜の普及活動を行ったりしています。
私も所属していますが、旭川にも「野菜ソムリエコミュニティ旭川」があり、年に何回か勉強会やイベントを開催しています。
今回は、「野菜ソムリエコミュニティ旭川」として地元の農家さんを訪問する勉強会に参加してきました。
勉強会の開催日は10月22日(日)で、旭川ではすでに初雪が降り、多くの農家さんは冬に向けて片付けなどしている時期でした。
そこで、天候にあまり左右されず、年間を通して栽培をしている「きのこ農家」さんを中心に何軒か訪問させていただきました。
北海道でキノコといえば、旭川の隣町の愛別町が有名です。
ということで、今回は愛別町にあるキノコ農家さんに事前にアポを取り、2軒ほど訪問させていただきました。
まずは、インターネットでも販売を行っている「矢部きのこ園」さんです。
「矢部きのこ園」さんでは、舞茸をメインとして栽培し、そのほかに北海道では珍しい「生きくらげ」の栽培もおこなっています。
今回は、「矢部きのこ園」さんの代表の矢部さんに舞茸の栽培について現場を見ながら説明していただきました。
ひとくちに「きのこ」といっても、種類によって栽培方法は違っているし、同じ種類でも容器の中で育てるものや丸太に菌を植えて栽培するなど、その農園によって違うそうです。
「矢部きのこ園」さんでは、ビニール袋にオガクズやフスマを入れたものを菌床として使っているそうです。
ビニール袋に入れた菌床は高温で殺菌してから、舞茸の菌を植え、薄暗い保管部屋で寝かせ、芽が出始めると室温が23度前後、湿度が95%以上に管理された部屋に移し、大きくなるまで育ててから収穫となるそうです。
だいたい菌を植えてから栽培まで2か月程度かかるということで、菌を植える時期を少しずつずらしながら栽培することで、年間を通して毎日収穫できるように調整しているそうです。
「矢部きのこ園」さんを見学させていただいた後は、北海道で唯一「えぞゆきのした」というキノコを栽培している「金富第二えのき茸生産組合」さんを訪問させていただきました。
「金富第二えのき茸生産組合」さんでは代表の山口さんが実際に栽培している場所を案内しながら丁寧に説明してくれました。
先ほどの「矢部きのこ園」さんのところとは違って「金富第二えのき茸生産組合」さんではプラスチック容器で「えぞゆきのした」の栽培を行っていました。
キノコの栽培の工程は似ていて、菌床を容器に入れて殺菌し、そのあと菌を植えて寝かせ、芽が出てきたら培養室へ移して、収穫できるまで育てていました。
ただ、工程は似ていても温度・湿度の管理は違っていて、矢部さんの農園と比べるとそれほど湿度や温度は高くなかったです。