5月24日(木)・25日(金)の2日間にわたり、福岡県北九州市で開催される日創研経営研究会全国大会に参加するため、22日から北九州を訪問していました。
全国大会が始まる前日には、北九州市を代表する企業を訪問するイノベーションツアーが企画されていたので、参加させていただきました。
イノベーションツアーでは、衛生陶器=トイレ用便器で有名なTOTOさんと、ロボットがロボットを作る工場として有名な安川電機さんを訪問させていただきました。
TOTOさんは2017年に創業100周年を記念して、TOTOミュージアムをオープンさせて、国内外からの観光客にTOTOの歴史だけでなく、日本の衛生陶器、特にトイレの歴史を伝えています。
TOTOさんについては、公式webサイトにて → TOTO
今回はそのTOTOミュージアムをじっくり見学させていただきました。
やはり水を扱う会社らしく、壁にあるサインの部分にも水滴を模した細工がしてあったり、細かいところまで意識したつくりのミュージアムでした。
館内には、TOTOさんの歴史について説明されていて、陶器を製造していた時代にヨーロッパを訪問した大倉和親氏(のちのTOTO初代社長)が「日本でもこれから様式の衛生陶器が必要になる」と実感し、日本に戻ってきてから2年ほどの歳月をかけて日本製の衛生陶器を作ったのがスタートだったそうです。
詳しいことはウィキペディアに掲載されていると思いますので割愛しますが、強い信念をもって事業に取り組み、そしてそれを日本に普及させたこととても凄いことであり、現在のLIXILの前身のINAXが事業を始める際は、「日本に衛生陶器を普及させるには複数で事業を行ったほうが良い」という判断で、INAXにも出資したそうです。
事業発展の妨げになるとかならないかの判断基準ではなく、日本の国民のためになるか?を判断基準としていたことが志の高さを物語っていました。
現在は、海外のエリアに合わせて多少カスタマイズしながら日本製の衛生陶器を世界に向けて販売しているそうです。
そして初代社長の大倉和親氏から2代目社長の百木三郎氏に送った書簡がとても深い内容で、現在の経営にも通じるものであり、当時から広い視野で物事を捉えていたことがすごいと感じましたし、こういう志だからこそ100年を超えて繁栄し、世界に認められることになったんだろうと思いました。
続きはこちら → 北九州イノベーションツアー その2(安川電機さん)
[…] 北九州イノベーションツアー その1 […]