旭川の木製クラフトメーカー ササキ工芸

モノゴトを表現するときに、無いモノから生み出すことを「0から1」(ゼロからイチ)という言い回しを使うことがあります。
それに対比する言い回しとして、すでにあるものをバージョンアップさせることを「1から2」(イチからニ)と表現することがあります。

「0から1」も「1から2」もどちらも増えているのは「1」ですが、そこには大きな違いがあると言われることが多いです。

では、「0から1」と「1から2」ではどちらが難しいのでしょうか??

一般的には、「0から1」というのは無いモノから作り出すので、より難しいと言われています。
ですが、本当にそうなのでしょうか?

たしかに世の中にないモノを作り出すというのは、とてつもなく大変なことです。
他の人が考え付かないような視点や物事の捉え方が必要になってくるでしょう。

この0という数字は、いまでは当たり前に皆さん使っていますが、これを最初に考えた人は本当に素晴らしいですし、人類にとってとても大きな発明だと思います。
実際目の前にあるものは、1,2,3,4とかぞえることができますが、目の前にないのだから呼び方もないものに0(ゼロ)と呼び名をつける。
これこそ「0から1」を生み出したことだと思います。

それに対して「1から2」というのは、すでにあるものをバージョンアップするだけのように感じますが、これがなかなか難しいのです。

たとえば、何か初めてのイベントを開催することになった場合、初回は「0から1」ということで、大きな感動や歓喜に包まれます。
それが次の年に同じイベントを開催しても、同じような感動や歓喜に包まれることは少ないです。

人間は良くも悪くも「慣れる」動物です。
刺激にも慣れてしまいますし、より刺激的なものを求めるようになります。

ですから、初回に大きな感動を得たとしても、すぐにその感動に慣れてしまい、同じような状況が続いても、その感動を維持するのは難しくなります。
ですので、2回目も初回と同じような感動を与えるのであれば、「1から2」へのバージョンアップが必要となります。

実はこれがとても難しいのです。

みなさんが生きている中で、初めての経験はいろんな場面であったと思います。
良い経験もあれば悪い経験もあったと思います。
その初めての経験で感動することもあれば、大きなショックを受けたこともあったと思いますが、これが「0から1」を得た瞬間だったと思います。
そして、初めて経験したことと同じような状況になった場合、一度経験しているため初回よりは感動もショックも少なかったのではないでしょうか?

たとえば、初めて一流と呼ばれているレストランで食事をしたときに、いままで味わったことのない料理で感動したとしても、2回目来店した時に同じ料理が出てくると美味しいとは感じますが、初めて食べたときのような衝撃を感じることはないと思います。

つまり「0から1」を経験した後の「1から2」というのは同じことをしていても得ることができないのです。
むしろ、「0から1」を超えるような「1から2」というのは、「0から1」よりも難しいかもしれません。

ですから私の中では「0から1」も「1から2」もどちらも難しいと思っていますし、「0から1」を成し遂げようと頑張っている人も、「1から2」へバージョンアップさせようと頑張っている人も、応援したくなります。

「0から1」にしても「1から2」にしても、「1」増やすだけですが、これに費やされるエネルギーは計り知れないものですし、そのモチベーションを維持するのも大変だと思います。

そしてこの「0から1」と「1から2」のお話は、中小企業の会社経営にも当てはまるんじゃないかと思います。

それは、創業者と後継者(2代目や3代目)では、どちらが大変か? ということです。

この先はちょっと長くなりそうなので、また別の機会に

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