旭川の木製クラフトメーカー ササキ工芸

日本政策金融公庫の旭川支店さんとお取引のある企業が所属する会員交流会「旭川あすなろ会」の例会が10月13日に久しぶりに開催されたので参加してきました。

例年であれば外部講師をお呼びして勉強する例会が年間を通して数回開催されるのですが、今年は新型コロナの影響で春先からずっと自粛となっていました。

ここにきて、ようやく感染拡大も落ち着いた感じがあるとのことで、久しぶりの例会開催となりました。

今回は「北海道二十一世紀総合研究所」に所属している、木本晃さんをお招きして、北海道、そして旭川の未来についてどう考えているのかお話を聞かせて頂きました。

木本さんは大学卒業後、北海道庁へ入庁してから35年に渡り各部署を異動しながら様々な取り組みに関わり、2018年から現在の職場に勤務とのことで行政が考える地域づくりなどに精通しているとのことでした。

北海道の人口は、2018年時点で約530万人ですが、将来の人口予測としては25年後の2045年に約400万人になると言われています。
実に25%の減少ですので、単純計算で1年に1%(約5万人)が減少してしまうことになります。

5万人と言えば、観光地で有名な富良野市の2倍の人数です。(富良野市の人口約25,000人)

1年で富良野市が2個消滅してしまうということになりますので、とてもインパクトのある数字です。

そして、この人口減少は札幌などの都市部よりも地方でより顕著に進むとのことで、札幌の人口は現在の約190万人から25年後の2045年には約180万人ということで、減少はするものの減少幅は10%未満と予測されています。

ということは、2045年の北海道の人口約400万人のうち、半分近くの45%が札幌で生活していることになり、札幌、そして札幌近郊への一極集中が顕著になってくることが予測されています。

そうなると、札幌圏以外の市町村は過疎化がすすみ、北海道にある約190の市町村のうち、60%にあたる約120市町村で人口5,000人以下となるとのことでした。
(現在5,000人以下の市町村は66なので倍増)

そんな北海道ですが、悲観することはないと木本さんは言っていました。

北海道には素晴らしい観光資源が多くあり、定住人口は減少しても交流人口を増やすことができるとのこと。

交流人口が増えれば経済もまわり、地域も活性化されるし、人口密度が低い北海道で生活することで自然と調和した人間らしい生活ができるようになるのではないかとのことでした。

ただ、交流人口、つまり観光客を増やす為にはそれなりの準備や整備が必要になってくるとのことで、このまま黙っているのではなく能動的に行動することが必要とのことでした。

特に旭川は北海道のほぼ中心にあり、道北・道東への拠点となる都市なので、ポテンシャルは大いにあると感じているとのことでした。

いろんなお話が出た中で、私の印象に残っているのは「北海道新幹線の延伸」でした。

現在、青函トンネルを使って函館まで新幹線が乗り入れていますが、今後2030年を目標として札幌までの延伸工事が進んでいます。
私としては、正直なところ札幌まで新幹線が来たのであれば、それで本州から列車で北海道旅行へ来る方も増えるが、それ以上延伸させても微妙だなと思っていました。

しかし木本さんは、旭川まで新幹線は延伸させるべきであると言っていて、しかも新千歳空港と直通で運航できる路線を確保することが重要だと言っていました。
新千歳空港と旭川空港を新幹線で結べば40分程度で移動できるので、新千歳空港は国際線を強化し、国内線は旭川空港を強化することで、より多くの観光客を呼び込めるとのことでした。

いままでそんなこと考えたことは無かったのですが、東京でいえば成田空港と羽田空港の関係のように、北海道では新千歳空港と旭川空港で役割を分担することはとても画期的な考えだと感じました。

また、新幹線の貨物利用も視野に入れることで、北海道で採れた農産物や魚介類を鉄道で大量に短時間で運ぶことができるとのことなので、それも大きな魅力になると感じました。

新幹線の延伸がこれほど可能性を秘めていることに改めて気づかされました。

ちなみに新幹線延伸にかかる費用に関しては、もちろん地方自治体で負担する分もありますが、新幹線事業は国の事業なので大半の費用は国が負担してくれるので、費用対効果を考えると決して負担が大きな事業ではないとのことでした。

ただ、国も予算が限られており、すでに10年先まで全国各地で新幹線の整備が予定されているので、すぐに実現とはいかないですが、まずは旭川市が新幹線延伸に対して要望を提出すること、旭川市として新幹線が欲しいと手をあげることが大事とのことでした。

目先のことだけでなく、10年、20年先を見据えた街づくりには、いま行動すべきことがあると気づかされた勉強会でした。

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